この前、飯嶋和一の『出星前夜』を読んで、すごく良かったので、『黄金旅風』を読んでみた。『出星前夜』にも脇役で出てきた末次平左衛門が主人公の本なんだが、『出星前夜』に比べると、統一感がないというか、スケールが小さいというか、すごく期待していた分、ちょっとがっかりだったな。
おおざっぱに言えば、鎖国までの長崎が舞台のお話で、メインは主人公の平左衛門こと長崎代官と野心を抱く長崎奉行との対立なんだけど、そのお話自体に、そんなに面白さが無いというか、スケール感が無いというか、ハラハラ感が無いというか、期待外れだった。
出だしは、鎖国前の、大きな日本人が、海で暴れる、スカッとするお話で始まるので、つかみはOKだったんだが、その後は、鎖国へと向かって、内に入ってしまう、小さな日本人になる過程の話なので、地味かな。所々に、子供の頃の、極道ぶりも、出てくるけど、それも、全体としては、付け焼き刃的だし。
ただ、途中でキリシタンの弾圧のお話を、持ってきているので、たぶんこれを書いていたときから、『出星前夜』の構想は、持っていたんだろう。『黄金旅風』があったから、『出星前夜』が生まれたとしたら、それはそれで、大切な本ではあるけど。要するに、読む順番を間違えたと言うことだな。これを先に読めば、こんな気持ちにはならなかったかも?残念・・・。
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読書メモ『黄金旅風』
音楽祭が終わってたくさん本が読めます。
この前からずっと読んでいた飯嶋和一『黄金旅風』が読み終わりました。凄く面白かったです。重厚さが良い、と思いました。ただしこの前も書いたように主人公の思考がもろに「近代人っぽい」感じでちょっと違和感を覚えることはありました。
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自由の森学園図書館の本棚 2008/12/24 20:31 |