風に舞いあがるビニールシート

森絵都さんってとことん調べる人かな?ダイブしか読んでいないけど、その骨格となるお話を微に入り細に入り表現していて、読んでいて気持ちよい。

今回読んだ本も6本の短編集だけど、それぞれのお話の専門的な事柄や言葉を駆使して、物語のリアリティを感じさせている。そのリアリティの中でやっぱり人が起こすエピソードだから、現実離れした物語も入ったりして、ほろっと来たり、泣けたりするけど。

でも全体を通して一本のテーマはあったと思う。自分自身の確固たる信念がどの主人公にあって、もちろん途中で揺らいだりするけど、最後はその信念を通していく、もしくは周りの人のサポートで信念が生まれていく、そんなテーマが共通だったと思う。

結構、綿密に仕上げられた小説かな。村上春樹の後にはちょうど良かったかもしれない。いつもの自分が読んでいる小説に戻った感じがしたから。

でも、逆に「1Q84」を読んだせいで、何か物足りないものも感じているのも事実なんだよな。あの本の読んだ後の本選びはちょっと苦労しそう。



風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)
文藝春秋
森 絵都

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