永遠の出口

この本を読んだら遠い昔の苦い記憶を思い出してしまった。この手の大人になるまでの物語を読むたびに、子供の頃の悩みを良く覚えているものだといつも作者に感心するのだけれども、そんな読者の封印していた記憶を森絵都さんはいとも簡単にこじ開けてしまうのはすごい。

子供の頃は色んなことに悩み続けていたはずなのに、この歳になるとその悩んだこと自体を忘れてしまっている。だからこの本を読んで、ものすごく悲しく、ただ泣き続けていた幼い自分を思い出したよ。でもあんなに泣いたはずなのに、そのことを忘れていたのも不思議だけどね。

そう思うと子供頃の記憶は忘れていても、どこか心の片隅に残っていて、今の自分の行動に少なからず影響を及ぼしているのだろうな。だとしたら何か見えない自分の過去に操られているみたいで少し気持ち悪い。

とにかく最近自分の行動に不安を持ったなら、この本を読んでみるのも良いかもしれない。



永遠の出口 (集英社文庫(日本))
集英社
森 絵都

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