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蜩ノ記

あらすじを読んで、いつ死ぬか分かっている主人公の物語だから、哲学めいた内容かなと思って読みだした。しかし、そんなことはなく、普通にエンターテイメントとしていて、芥川賞ではなく、直木賞作品だった。 死ぬまでどう生きようかなと漠然と、それもしばしば考える歳でこの本を読んで見れば、次の世代に残すことが、死ぬまでの生き方になるのかね。それ…
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そして、バトンは渡された

年をとってくると、本の読み方も変わってくるのだな。一昔前の自分なら、10代が主人公の本ならば、羨みながら、青春をやり直したい、感じたいと思って読んでいた気がする。なにせ、自分の10代なんて黒歴史そのものだったし。 それが、社会的にお勤めがほぼ済んだ年齢になってくると、主人公に関わってくる周りの登場人物へ共感(ツッコミ)したほうが、…
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草々不一

久しぶりに感想を書きたくなった本だった。周りも自分自身も閉塞感を覚える中で、この本が自分の気持ちを和らいでくれた。いい本だった。 草々不一 - 朝井 まかて 鶯の初鳴きとカタクリの花が咲く季節
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キラキラ共和国

本の面白さって、読む側のその時の気持ちで、いか様にもなるな。昨日読んだ「キラキラ共和国」は、なにか心にストンと入った。 うん、生臭い、ドロドロした物語を読むのは疲れていたんだろう。まあ、大体その手の本がベストセラーになるから、その手の本を多く読んでしまうのだが、この「キラキラ共和国」は、そんな脂っこい内容ではなく、つるっとのど越し…
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王とサーカス

仕事に対する意味を考えさせられた。特に「仕事」と「生きがい」の境を見たような気がする。主人公が報道について問われ続けるが、その答えは「幾人の、それぞれの視点で伝えることで、この世界(場所)がわかっていく。そして自分がどういう世界(場所)で生きているのか認識すること」であろうと。 仕事に生きがいを見ようとすると、結局自分のエゴが判断…
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ミッドナイト・バス

この人が書く文章は読みやすい。流れるように、淀むことなく読める。好きになれば、その一瞬は幸せだけど、そのままずっと続かないのが切ない。傷つけたり、傷ついたり、挫折したり、憎しみ合ったり、なんだか好きにならないほうが、幸せのような気もするけど、孤独に耐えられないのが人だよな。 男と女、母と息子、父と息子、母と娘、父と娘、兄と妹、女と…
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本屋さんのダイアナ

女性が書く物語は、生々しい描写に戸惑うことがある。男性にはわからなくて、どう読めばいいのだろう。それが母と娘、女同士の間に横たわる微妙さは、全くわからない。 そこに男が入り込むとき、暴力のシーンは、読み飛ばしたくなるし、逆に女性が怒っているシーンは面白い。男性には感じることがない、何かを女の人は描けるんだよな。 本屋…
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鹿の王

まさか、医学系の物語になるなんて、斜め上に行くファンタジーだな。でも免疫学って、自己と非自己を研究し続けると哲学の分野に入ってしまうだろうし。 でも刀と弓の時代に、野口英世以降の医学が発達した時代が重なるなんて、憧れるわ。そんな時代でも生きることを問い続けるのは変わらない。 「・・・この世に生まれたものは、みな、どうもがいて…
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鬼はもとより

江戸時代の藩札の話で、当時の経済の回り方や武士の生き方、考え方が面白かったけれども、作者の女性の捉え方のほうが新鮮だった。それは江戸時代の中に男女の違いを入れて、武士の生き方を問うなんて、現代でも通じる時代劇だ。 何故、女は非を非と認めぬのか?ましてや自分が非を認めぬことに気づくこともない。その理由が参考になるのだが、この物語は藩…
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ローカル線で行こう /下町ロケット

どちらもマイナスの状況から、主人公と社員たちが数々の試練を乗り越えて立て直す、サクセスストーリー。どちらも、ぐいぐいと読者を引きつける文章と展開で、面白かったけれど、「下町ロケット」のほうが、良かった。 たぶん、色恋を省いて、硬派一直線の展開がしびれた所為だ。どうも、TVドラマもそうだけど、テーマに関係ない恋愛が入ってくると、展開…
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私の消滅

心の闇の部分にスポットを当てると、引きずられていくのは怖い。精神科医が治療中に患者の心から抜け出せなくなるのは、珍しくないらしい。それは心を研究し続けることでも、同じことなんだろう。 解離性同一性障害から洗脳へと脳が起こす現象を、学術的な観点から説明されると、それが物語ではなくて現実だと思えてくる。本当に心を入れ替えることが可能な…
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火星に住むつもりかい?

理不尽な暴力は、いつもの伊坂だったし、権力側の横暴も伊坂だった。しかし、なぜこのようなテーマを伊坂は良く書くのだろうか?暴力を振るう側の心理状況が事細かく書いてあるし、権力側の極端な圧政も、原発とか基地問題の延長線上で書いているのか、権力に並々ならぬ思いがあるようだ。 たぶん、その回答は次の台詞で代弁しているのかもしれない。 「…
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過ぎ去りし王国の城

異世界への入り方は、ゲーム好きの宮部みゆきならではの発想だし、面白かったけれど、オチの部分が残念だった。その異世界の成り立ちが、B級ゲームっぽくて、ありふれた展開だったのを、最後に真と珠美の思いを書き込んで、なんとか持ちこたえた感じ。 過ぎ去りし王国の城KADOKAWA/角川書店 宮部 みゆき Amazonアソシエイト by …
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トムは真夜中の庭で

中日新聞の書評が面白そうだったので、近所の図書館から借りて読んでみた。やはり、翻訳特有の読み難さがあって閉口した。たとえば次のような文章が、至るどころに出てくる~ けっきょくおばさんは、むねのうちにあったいちばんものやわらかいこごとさえも口にしなかった。 やはり、こういう直訳的な表現は頭が固くなった親父には、すんなり頭に入ってこ…
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殿様の通信簿

江戸幕府の隠密が諸藩の殿様を調べた書物を元に、面白可笑しく現代文に直した本だった。しかし、当の殿様も約300年後の日の本で、自分の性状を公にされると思ってもいなかっただろう。それだけでも笑えてくるが、だが殆どが女好きに終始するのも、今も昔も変わっていない。 しかし、女遊びに能と遊興に身をゆだねた殿様の方が、現代の地元で能として観光…
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ヨハネスブルグの天使たち

初めはDX9の登場にびっくりして、その箇所は読み直したけれど、全体的にギミックの説明が簡素なので、少々わかりづらい。最近は年を取ったせいか、テーマを読者に投げつける描写もしんどい。 もう少し、分かりやすくて優しく書いてくれると、安心して読めるのだが、少々尖りすぎた。それに作者の目線が、自分より上にあるみたいで、インテリ格差を感じる…
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アイの物語

アンドロイドもののSFは好きで、この本もその類かと思ったら、SF的対人論だった。そうギミックにSFのツールを使うことで、逆に人の本質を描く方法は、ファーストガンダム世代には馴染みやすい。 それにターミネーター的なアンドロイド対人間の構図は、もう飽きたというかそれを楽しむのには年を取りすぎた。例えば「BEATLESS」は読むのに疲れ…
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アウトラインプロセッシング入門

ワードやパワーポイントでアウトラインの参考になるかと、キンドル版を購入したが、良い意味で裏切られた。そんな些細なためのものではなく、まさに考え方を変えるマニュアル本だった。 そもそもワードのアウトラインとは、方向性が違っていたし、その違いが思考力をサポートするから面白い。それでもその有用性というか、その「アウトラインプロセッシング…
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ずるい考え方

kindleで安かったから買ってみたが、あっという間に読み終えた。しかしこのずるい考え方「ラテラルシンキング」は面白かった。ノーマルなロジカルシンキングの対極にあって、水平思考とも訳されるが、固定観念や条件に束縛されない方法で、面白く思考すれば良いらしい。 例えばデメリットの条件を、見方を変えてメリットするのもラテラルシンキング。…
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母親ウエスタン

本との出会いは不思議だ。ちょうど今の自分に必要な本なら尚更だ。他者との関係は、それが母と子であっても依存しすぎるのは危険だ。それなのに、人は他者との関係にエネルギーを費やしてしまう。だからその呪縛から逃れないと、晩年は悲惨だ。 人って、結局自分と違う他者との関係で、生きていくスタンスを見つけてしまうのだろうか?特に子どもにとっての…
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ソース~あなたの人生の源は、ワクワクすることにある。

Kindle日替わりセールにて599円で買ったが、今まで読んできたハウツー本とは一線を画していた。大体のハウツー本は、成功者の体験談を元に書かれているので、凡人にはリアリティがなかったり、面白くない課題を通してリアリティのない目標を立てたりと、どれもこれも似通っていたが、このハウツーは凡人な自分でも、もしかしたら?と思える本だった。 …
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散り残る

良い、いいな。時代劇の三角関係という設定は珍しかったけれど、現代のようにしつこくなく、さりとて青春ものような甘酸っぱさも無かったのが、良かった。そう、大人の駆け引きが程よい重たさで読めるのが、良かった。 この田牧大和って、一捻りした構成が新鮮。まえ読んだ本も猫と主人公の駆け引きだったし、今回は純愛のようで、そうでもない。ましてやそ…
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フライ・バイ・ワイヤ

ミステリとしては、犯人の動機に共感は得られなかったけれど、ロボットを通しての人との繋がり方は、未来的なのに現代人にもシンクロできて面白かった。それにしても生身での情報伝達とそれ以外の情報伝達の差は、今後の社会構成をどのように変えていくのだろうか? 犯人の動機が、SF設定を生かすためだけの内容だったから、ちょっと白けた。ロボットを操…
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薫香のカナピウム

ザブングル的な物語だったが、SFやミステリーのネタ元はどうしても被ってしまうのは仕方が無く、あとは描写とか展開とかテーマの持ち味で、楽しめるかどうかだろう。遺伝子に組み込まれている呪縛から、生きる意味を考えることなんだろうけど、自分にはその解答は分からなかったな。 要するにどこかで読んだことがあるような内容だったので、後は作者の筆…
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どろにやいと

読みやすい文章なのに分からない物語だった。心地よい読感だったけど、読後感は良くなかった。たぶんこの手の本は、何かと置き換えて読まないと意味不明なんだろうが、読み手にお問い合わせするのは、何だか落ち着かない。 タイトル通り、どろにやいとに、もう一遍のヘビがキーワードなんだけど、これらを通して作者は何を言いたかったか?そんな読書をしな…
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国道沿いのファミレス

簡単に一緒に寝るなんて違う世界の話だと思っていたが、後半になって肉欲的な繋がりと心の繋がりを身近に描いた世界のお話だった。そこには恋人と息子に対する愛し方を、生々しく描かず、淡々と問われているとも思った。 ほんと、前半の簡単に彼女ができる主人公の話は、自分にとって全然リアリティもなく、少し白けて読んでいたけれど、あくまでもSEXが…
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[映]アムリタ

究極の映画の話なのか、それともSF的な殺し方に驚くべきか、あるいはミステリーに満足すべきか迷ったけれど、結局トリックのメカニズムが天才で済ましているのが不満だった。でも、SFとトリックの応用で、殺し方の定義を考えさせられるなんて思っても見なかったよ。 まさか、こんな落ちが待っていようとは全然思ってもいなかったので、久しぶりに新鮮な…
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フェッセンデンの宇宙

どこかで読んだようなデジャブを感じた。古典を読めば、原点との出会いも多くなる所為だろうけど、翼の意味や夢と現実の違いがSFの王道だと再確認した。子供の頃、空を飛べた意味も、今なら分かる。 「翼を持つ少女」つながりで、「フェッセンデンの宇宙」を読んだが、この宇宙の話や「帰ってきた男」と「翼を持つ男」はやはりどこかで読んでいるはず。た…
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翼を持つ少女

本でバトルするところを見てみたい。SFをメインに本の紹介で競う物語で、キャラやプロットとも抜かりがないのだが、最後のバトルは不釣り合いな感じがした。この流れなら、スパイスは少なめのが読みやすい。 SF入門書にはなっているけれど、女性のSF読者なんてそれだけでファンタジーだが、それを青春とビブリオバトルとSF以外の本を組み込んで、そ…
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紙コップのオリオン

おじさんには青春ものは、羨望と郷愁が混ざり合った読後感が多いけど、この本は素直で最後は、爽やかに終わるから気持ちが楽になったよ。この歳になると、重たい青春ものは胃にもたれるようになってきたからな。 そうなんだよな、暗い青春だった自分にとって、せめて読書中は汗を流した青春を過ごしたいと読んでいたけれど、最近はそれが億劫になってきた。…
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